ハンタ原の不思議なお囃子

あしながおじさん

2024年10月24日 17:43

普久原朝喜のハンタ原は誰もが聞き惚れてしまう名曲である
月夜の下の男女間で行われた'毛遊び'への想いを歌った曲であるからこそ
そこには隠れたメッセージがあると伝わる
直訳すると ? と思うような歌詞の内容が数多にある

例えば 
屋比久自転車や乗りは走しぇ
という歌詞があるが、自転車は女性をさしていると言われている
深い内容はここで説明するよりも、ご想像に任せたい

そしてお囃子には非常にユニークな言葉が使われている
チーユイユイケーユイユイ は ほら、こっちにおいで
と相手を誘う言葉と連想できるが、その中でも面白いのが
'脱腸ヤミ?豚ぬ神'(ダッチョウヤミ?ワーヌカミ)
である
男性の場合の脱腸であれば、下っ腹の下の下腹部に腸が飛び出している様であるが、
おそらく昔はこの脱腸の病にかかる者が多く、それを稍冷やかされた表現がこのお囃子と思われる
それにしても '脱腸なのか?豚の神'という言葉がお囃子というのは衝撃的である
また他にも 'ヤー人ヤミ?アラン神' があるが、
訳すると'お前は人か?' 'いや、神だ' となる
ここで神という言葉が出るあたりは、普久原朝喜氏の真意をついた箇所だと私は思っている

時代は戦前
月夜の毛遊びに男女が踊り、三味をかき鳴らし歌う
そこで気のあった男女は一組、また一組と遊びを後にして
人気のない場所へと移動したという
沖縄は豚を大変重宝した
インドでいう牛を大事にする辺りと似ている
インドは食しないという宗教的な決まりがあるが
沖縄では滅多に食べられるものではない高級食材であることの他
豚便所のワーフールでは排泄物を綺麗にしてくれた
豚は貴重な家畜であったことは歴史を捲れば見えてくる
その宝である豚と、毛遊びの恋の相手をかけてお囃子にするところが
このハンタ原の最も面白い箇所であり
当時の沖縄の時代背景を知るツボであると私は思うのでございます



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